人生を再設計する必要性。「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」

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lifeshift1コラム

 

なぜだか人生に関しては、ちいさな軌道修正をしてはいいものの、大きな転換を図るような再設計をしてはいけない、と思いこんでいた自分がいた事に気がついたのは今年になってからだった。

 

間違っているものや納得のいかないことについては、明確に「No」を突きつけるのが自分の得意なことだったではないか、と自分で自分が嫌になった瞬間でもある。

 

確かに人生には正解はないけれども、自分に対して「No」を突きつけられなかったのは、情けなかった。これまでを否定するのが怖かったのかもしれません。

 

でも、今はそのことに気づくことができて心底良かったと思っている。

 

 

そんなことを考えている時にちょうど似たようなことを書いている本に出会ったので、その内容とともに、考えていることを書いていこうと思う。

 

 

その本は「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」というタイトル。

 

 

少し前に話題になった、生き方・人生に関する本。2017年には「人生100年時代」という言葉が流行語大賞にノミネートされたのも記憶に新しい。

 

 

本は然るべきタイミングで出会うことが重要だと言いますが、私はこの本とドンピシャのタイミングで出会ったような気がする。

 

その内容にとても共感したため、備忘録を兼ねて以下に自分の考えと共に内容をまとめてみる。

 

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人生のステージ

3つのステージ

この本によると、人生はおもに3つのステージ。「教育」・「仕事」・「老後」で構成されています。そして、その順番に進むのが正しいとされてきました。

 

果たしてそれは本当に正しいのだろうか、という疑問が私自身にも前々からあった。

 

個人的には、働き方や価値観が人によって異なりつつある現代では、この順序で進むことが正解ではなくなっているような気がする。特に少子高齢化が進む日本においては。実際に、この本にもそう書いてある。教育と仕事を並行する期間があっても良い。仕事から教育へと再度移行しても良い。

 

しかし、世界中のどんな国よりも早く年金制度が崩壊するであろう日本が、先陣を切って新しいカタチを示していくべきであるはずなのですが、自分の周りを見ているとどうもそれは難しいらしい。(私の視野が狭いだけかも知れない)

 

行動をする勇気よりも不安がどうしても上回るし、先が見えないのがネックなのだ。私も同じような不安を抱えています。

 

 

また、既得権益や既に居心地がいい安全な位置にいる人や、老い先の短い人にはこの感覚はわからないのかもしれません。

 

言い方は悪くなってしまうかもしれないけれども、未来の日本、ひいては世界がよくあってほしいという願いよりも、自分がどう生きるかのほうが大切な人も数多くいるのが現実だと思う。

 

 

分かります。非常によく分かります。

 

 

もし、自分がその立場だったとして、自らの地位や安定を脅かしてまで全員が全員そのような生き方ができるような大きな改革をしようとは思わないですし、そんなことを考える人はよっぽどの野心家か聖人かのどちらかでしょう。

 

 

だからそういう人には、いい意味で期待せずに、見守っていてほしいなと思うんです。

もちろん、手を貸してくれる方には全力でありがとうと言いたいし、お礼をしたい。

 

 

感覚として、20代中盤の自分の周りの人間も、すでに入社時点から「一生この企業に勤めていくと思って入社してない」という言葉がよく聞こえてきていたし、若者はそこまで未来を楽観視していません。それは、上の年代の人に頼らないというわけでなく、ああこれヤバイなという雰囲気を敏感に感じ取りながらも、モデルとなる前例がないから動けないのだとも思う。

 

だから、あんまり強い言葉を使うのは得意ではないけれど、いずれ自分がそのモデルとして形を示していくことができれば、という思いもあるのです。意志表明として記しておくことにする。

 

エクスプローラー

この本には、3つのステージの他に、自分を探す期間を設けてもよいとも書いてある。

それは書中では「エクスプローラー」と表現されていて、私もその意見には大賛成。

 

ギャップイヤーがあってもいいじゃないか。履歴書に空白の期間があってもいいじゃないか。

 

学歴とはタトゥーのようなもので、仕事を一旦休んだからといって消えるものでもないはず。

 

本当にやりたいことを探すために、しっかりと自分自身と向き合う期間を設けても良いじゃないかというのが個人的な思い。そしてそれは、別に就職してからでも良いと思う。

 

違うと思ったら一度会社から離れ、自分のことを考えなおして新たな目標に向かう方がずっと良いです。その方がずっと社会のためになるし、自分のためにもなる。

 

学生と仕事を行ったり来たり

老後に仕事をせずに安心して暮らしていけるほどの年金は保証されていない一方で、平均寿命だけは伸び続けている。

 

これまで正解だとされてきたライフプランに自分の人生をはめ込んでいたら、どうやったって資金がショートするのは目に見えていて。長くなった寿命の分だけ長く働かなければならないし、時代の変化のスピードもどんどん早くなりつつあるのが現実問題として存在する。

 

 

その変化にキャッチアップしていくためには、学び続ける必要がある。

 

 

その間に「エクスプローラー」を挟むもよし。

「空白」を設けるもよし。

 

社会に出る前に暗闇の中で描いた未来予想図よりも、きっと大人になって徐々に周りが見え始めた頃に描き直した地図のほうがずっと正確性が増す。

 

いままでのやり方が無謀だった、というよりも、今まではそれでどうにかなっていたのかもしれない。でも、これからはもっと厳しくなっていくかもしれないということ。

 

時代に合わせてその時その時に必要な武器(知識やスキル)を学び直すために、社会人になってから学校に入り直したり、講義を受けに行ったりすることもおかしくない選択になる時代。

 

まとめ

割と強い言葉をつかってここまで書いてきたましたが、今までのやり方が合っている人は変える必要は無いと思うんです。

 

現状に満足がいっていなかったり、学びたいこと・やりたいことがあるならばそれを純粋に追いかけたほうが幸せになれると思うし、リスクを取らないことが結果として最大のリスクになりうるということが書いてあったことを伝えたかったのです。

 

 

興味を持たれた方は、面白いので是非読んでみてください。

「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」

 

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