ギリシャ元財務大臣の経済書「父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。」

economics コト(雑記)
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大学では経営学を学んだということもあり、関連して学生時代はある程度、経済についても学んできました。

 

しかし、やはり数年経つと結構頭から抜けている部分もあり…。

一から学びなおそうと思っていたところでした。

 

 

経済というものは非常に複雑で、生き物と形容されることがあるくらい常に変化し続けているものでもあります。

 

 

ニュースを追うことは大人として、社会に生きるものとして大切なコトではありますが、それらの原因やこの先どうなるかをすべて解き明かしていくことは困難です。

 

 

 

今ホットなところでいうと、米中貿易摩擦。それに伴う世界的な株価の下落。為替の変動でしょうか。

 

少しさかのぼってみるとイギリスのBregxit、そしてギリシャの金融破綻。

 

 

 

ここ数年はかなり大きな動きが世界中で起きている印象を受けます。

 

 

起こったことは多くの方が理解していることですが、前提として経済とはどのようなシステムの上に成り立っているのかを理解することなしに、事象の本質をつかんでいくことは不可能です。

 

 

実際、自分も自分がいる我が国の経済についても把握しきれていないところがあり、さらには世界がどんな方向に向かおうとしているのか、その中で我々はどうすべきなのかを判断することは大変難しいと思っていました。

 

その根本の部分をもう一度固めておきたいと思っていたところでした。

 

 

そんなタイミングで手に取ったこの「父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。」はその「経済とはどういうものなのか」という一番土台の部分を重点的に記している本です。

 

 

世界25か国で刊行された世界的ベストセラーです。

 

 

通読した感想としては、入門書として大変読みやすく、経済という重めのテーマに反して一気に読み通せる一冊になっていると思います。

 

 

内容としては、「何が正しいのかを理解し真実を見つめる」

そして、「世界があるべき姿であるように正しい怒りをもって、戦略的に行動してほしい」

 

 

と娘に道筋を示しながら経済の形を説明するという内容です。

 

 

このような切り口なのは、娘が自ら考えることを望んでいるからでしょうが、我々にも役立ち、勉強になることは大変多いです。

 

 

それだけでなく、この「娘に語り掛ける」という書き方のおかげで、我々はすんなりと複雑な話を飲み込むことができ、大きな役割を果たしているといえます。

 

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おススメの購入対象者

 

さて、私がこの本をお勧めしたい層は「経済ってなんなのだろう?」という漠然とした疑問を抱えている方です。

 

 

ある程度勉強している方には、少し物足りなさを感じる部分があることだろうと思います。

 

 

「経済って何なのだろう?」という疑問を持つ人に薦めたい、その理由は以下の2点です。

 

  1. 著者が元財務大臣であること
  2. 子どもにも理解できるほどやさしいこと

 

それぞれ理由の詳細を説明いたします。

 

著者はギリシャ元財務大臣

 

この本の著者はギリシャ元財務大臣であるヤニス・バルファキス氏。

 

先に経済事象として挙げた通り、ギリシャ経済危機の際に財務大臣を務めた、まさに大事件の当事者中の当事者。

 

 

経済事象は大衆によっておこるものなので、当事者という表現が適切とは言えないかもしれませんが、ギリシャが経済的な危機に見舞われたまさにあの時、国をどうするかという話の中心にこの人がいたことは間違いありません。

 

 

そんなプロフェッショナルの中のプロフェッショナルが書いた本がこの本です。

 

 

大衆の意見、富裕層の意見、国の意見。

 

 

様々な視点と利害関係を知り尽くした視点から書かれているため、そのバランス関係が経済に影響を与えているということが書かれており、経済の理想と現実を私たちに上手く伝えてくれています。

 

経済はあまりに膨大な事象であるため、視点をどこにおいて話を進めていくかで、その本が読者に合うかどうかが決まると考えています。

 

その点でいえば、この本は初学者に大変お勧めです。

 

広すぎず、深すぎず、そして複雑すぎず。

 

経済を構成する基礎となる、労働、お金、国、個人をベースに経済とは何ぞやということを大まかにつかむことができます。

 

中3の娘にわかるように書かれている

 

第2のポイントは中3娘にも理解できるほど、非常に平易な文章で書かれているということ。

 

経済の本は分厚く、とっつきにくいという印象がある方は数多くいらっしゃると思います。

 

そんな中でも専門用語が少なく、例えや分かりやすい話を引き合いに出しながら、わかりやすくお金の役割や金利についても説明されています。

 

 

たとえば、刑務所内でタバコが通貨の役割を果たしていた例を持ち出しながら、タバコがなぜ刑務所で通貨として利用されたのか、需要と供給から、紅茶やコーヒーとの交換に必要となるタバコの本数がどのように変化したか。

 

などなど。これは金利の話とインフレやデフレとに繋がっていくのですが、話の導入が大変わかりやすいので、話が発展したときに根本であるタバコの話に立ち返りやすいのもポイントです。

 

 

もう一点、映画を引き合いに出して理解を助けていたのも特徴的でした。

 

経済の話をする際には、「労働」を主に話が展開されることが多いです。

 

 

投資家が経済指標の雇用統計を重要視することからも、経済における労働の重要性は言わずもがなです。

 

 

その労働が機械によって代替されるのか、もし代替されるとしたらどんな未来が待っているのか、そういった話の際には、誰もが見たことがあるであろう映画「ターミネーター」や「ブレードランナー」など、名作映画を例に出しながら、社会の抱えるジレンマをわかりやすく解説しています。

 

 

そのため、経済という小難しい話を自分の見たことのある面白い映画に結び付けて考えることができ、大変すんなり理解できることと思います。

 

 

映画を見ていない方も心配はいりません。それでもわかりやすいほど明快な解説がなされています。

 

まとめ

 

正直な話、ある程度経済に関心があり、深いところまでより経済を理解したい方にはお勧めできません。ちょっと物足りなさを感じてしまうと思います。

 

しかし、一方で初学者の方にはもってこいな一冊であるといえます。

 

「根本にあるのはこういうことなんだな」とポイントをつかむことができるのが本書の良さである、そう思っています。私個人としては、金融に無縁な方にこそ読んでほしい。そんな一冊です。

 

興味を持っていただいた方はリンクを貼っておきますのでぜひ、購入して読んでみてください。

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