顔面骨折。入院。そして全身麻酔での手術体験記。

kossetsu 考える(雑記)

 

 

2人の女性が心配そうに私の顔を覗き込んでいる。

 

 

 

 

 

 

 

背中が冷たい。なぜか私は倒れている。

 

 

 

痛い。

 

 

 

 

瞬時に状況を把握した。

 

 

 

 

 

心配してくださった方々にお礼と感謝の言葉を述べ、家族へ電話した。

 

 

 

 

立ち上がりハンドルが回らなくなった自転車を肩に担ぎ、心配そうに私を見つめる兄と母と共に、なんとか自宅へとたどり着いた。

 

 

 

自転車で大転倒&頬骨骨折

 

タイトルのとおりです。

 

単独事故。完全なる自爆です。やってしまいました。

 

 

 

 

シングルギアで割とスピードが出る自転車に乗っているのですが、今まではそれをフリーギア(漕いだあと足を回さなくてもタイヤが回る)にしていたのです。

 

 

 

しかし、最近タイヤが摩耗してすり減ってきたので、交換したタイミングで固定ギア(タイヤと足が固定で連動)に。

 

 

 

いわゆるピストってやつです。もちろんブレーキはしっかりと前後ともについています。

 

 

 

 

更に、トゥクリップといって、ペダルに足を固定するパーツを使っていたので、見事にころんだ時に足が離れずに自転車ごと半回転の大転倒をしてしまいました。

 

 

 

 

転倒の原因は「急ブレーキをかけてしまった」ことです。

 

 

 

 

気を抜いた瞬間、気がついたら仰向けになっていました。

 

 

 

転倒前後数秒ずつの記憶がありません。

もはや倒れていた時間が数秒なのかすらも定かではありません。

 

こんな歳にもなって派手に自転車で転倒するとは思ってもみませんでした。

 

そして、大きな手術をすることになることも……

 

怪我の状況

 

派手に転び、主に体の左側を思い切り擦りむいたり、打ち付けたりしました。

 

 

大きく地面に打ち付けた衝撃でメガネの左レンズは外れ、左こめかみ、左肘、左肩、両手の甲に大きく深い擦り傷が。

 

 

ちなみに転倒直後、衝撃で視力が少し落ちているだけかと思っていたので、レンズが抜けていたことには気が付かず、翌日拾いに行きました。(笑)

 

 

 

特に、左肩の打撲がひどく、気をつけの姿勢から腕を横に開こうとしても、15°程度開くのがやっと。もしかしたら靭帯を痛めてる可能性が。

 

 

 

しかし、過去のスポーツにおける度重なる経験(骨折、捻挫、靭帯損傷など)から、擦り傷は痛いけど骨は折れていないと確信を持っていたこと、服を着ることができない程の擦り傷だったこともあり、病院には行きませんでした。

 

 

 

今思えば早く病院にいけよ….と思うのですが、(看護師の友人4人からもまず病院に行けと言われていました。)打撲と創の回復を待ちつつ、様子を見ることに。

 

顔面のしびれ

 

数日経過し、肩の痛みが少しずつ引いてきた頃、左鼻から上唇にかけて肌の表面の感覚がなくなっていることに気が付きました。

 

 

それまでは、打撲の腫れによるものだと思っていたのですが、顔についてはそれほど痛みもなかったので気にはしていなかったのです。

 

 

しかし、レンズが抜けるほどの衝撃をメガネに受けており、目頭はメガネのパッド(鼻あて)の部分が食い込んだのか青紫色に変色していました。

 

 

 

そしてもう1つ、左鼻の奥からドス黒い血が口の方に流れてくることも気になっていました。

 

 

 

流石に麻痺や止まらない謎の流血ともなると心配になり、(前後の記憶が無い時点で行くべきなのですが笑)大事を取って脳神経外科でCTを撮ってもらうことにしました。

 

 

(このブログを読んでくださっている方は、早めに病院に足を運ばれることをオススメします)

 

脳神経外科医「折れてますね。紹介状書きます。」

 

いざ、脳神経外科へ。骨や脳になにもないことを祈りつつ……。

 

 

窓口で事情を説明し問診票を記入し、早速CT撮影と心電図を見ることに。

 

 

 

2つの検査をサクッと終えて診察室に入ると、デスクの上にあるモニターには、私の頭のスライス画像が映し出されていました。

 

 

 

医者「こっちが右でこっちが左ね。(CT撮影は下からの為、左右が反転しています。)ここが鼻で、ここが頬。見てわかると思うけどココが折れちゃってるね。で、頬って空洞なんだけど、血が溜まっちゃってるね。口の方に流れてきてるのはココに溜まってる血だね。」

 

 

先生が指すその場所は、見事に骨がパキッと。

 

 

それこそ空手の板割りかのように真っ2つになっていました。そして空洞であるはずの場所は血で9割方満たされている状況。どうやらその血が口の方へ流れてきていたようです。

 

 

 

医者「これだと、専門は形成外科になるから紹介状書きますね。この辺りだとXXXX大学病院。CTの画像が入ったCD-Rも入れておくので、これをもって明日大学病院へ行ってください。」

 

 

まさかの骨折。

 

 

Oh…やってしまった…という思いと、この先どうなるんだという不安との両方を抱えつつ、病院をあとにしました。

 

形成外科医「全治1年。もしくはそれ以上。」

 

翌日、大学病院に行くとすぐさまCT撮影。

 

3方向から撮影されたそのCTをもとに、形成外科で診察を受けました。

 

 

頬が骨折していたことは脳神経外科でわかっていたのですが、画像が荒かったり枚数が足りなかったりしたために、この時にようやくどれほど大きな怪我をしたのかが判明しました。

 

 

 

まず、頬骨は1枚の板状で、それが3点ほどで隣接する骨とくっついています。そのくっついている箇所は薄く折れやすいそうです。

 

 

私の場合、その隣接箇所の内、こめかみ辺りにヒビが入っていましたが、大事には至らず処置を施さないことになりました。

 

 

 

しかし、頬骨の中心辺りには穴が空いており、そこから鼻から唇にかけての感覚を司る末梢神経が通っています。

 

 

その穴にかかるように、穴の上部(目の下)はきれいに割れ、穴の下部(頬の下)は砕けたように割れていたため末梢神経を圧迫してしまい、しびれが起きていたようでした。

 

 

この辺りはCTのみで判断することは難しく、頬を開けてみないと神経への干渉具合がどうなっているのかわかりません。

 

 

先生からは、1ヶ月ほどで骨は折れた形のままくっついてきてしまう為、手術するなら来週辺りだけどどうしますか?と問われ、二つ返事ですぐに手術してほしいと伝えました。

 

 

 

痛みは特になかったのですが、このまま放置しても末梢神経が回復する見込みは薄いこと、何よりも自分の顔面の骨と神経がどうなっているかわからないまま放置することが怖かったため、手術をすることを即決しました。

 

 

 

こうして初の手術が決定しました。全身麻酔でプレート2枚を顔に入れることに。

 

全身麻酔での手術

 

入院2日目に手術が行われました。

 

 

前日の21:00以降は食事禁止。24:00以降は飲み物禁止。

 

 

点滴により水分を補給し、手術を迎えました。

 

 

 

全身麻酔のため手術が始まってしまえば、気がついたらもう終わっているという感覚らしいということは調べていました。

 

 

 

実際に、麻酔が点滴のチューブから挿入され「あ、ちょっと冷たいな。」と思ったらもう手術が終わっていました。

 

 

 

切開したのは左の下まぶたと歯茎の上。そこをトンネルのようにつなげて皮膚を剥がして、砕けた骨を取り除きました。

 

 

そして、割れてしまった目の下と頬の下をそれぞれつなげるようにプレートが2枚入れられました。このプレートは時間が経つと自然に分解されるそうです。

 

 

 

無事に手術を終え、気がついたら病室にいました。手術直後にもやり取りはあったそうなのですが、覚えていないです。

 

 

 

手術の感想としては、直後はそれほど顔も腫れておらず、喉の渇きが一番つらかったです。

 

 

実にあっけなく、近代医療の発展を身をもって体験しました。

 

 

 

 

余談ですが、地元の大学病院だったため、病院に看護師として勤めている学生時代の同級生にまさかの遭遇。しかもオペ室の看護師。

 

 

手術直前直後に知り合いに顔を見られるのは、後にも先にもこれが最後だろうと思いますが、とても不思議な経験でした。(笑)

 

術後の腫れ&気分の落ち込み

 

術後翌日からは顔が手術をした左側だけそれはもうパンパンに腫れました。

 

サウスポースタイルのボクサーにジャブを打たれまくったかのように腫れました。さながらアンパンマンのようでした。

 

 

目はほとんど開かず、眉間と頬は膨らみ、唇は厚ぼったく。

 

ご飯を食べるのも柔らかいものしか食べられませんでした。

 

口が縦に殆ど開かなかったので、パンやゼリーを中心に食べていました。

 

 

顔以外ほぼ健常者なので、病院食は常食。フライなども出るのですが、流石に術後2日ほどは食べる気にはなれず。

 

 

しかし、術後翌日にはシャワーや歯磨き、洗顔も許可してもらった為、それほど不自由なく生活することができました。

 

入院日数も術後2日間の様子見を経て、計4日で退院することができました。

 

 

なにが辛かったかというと、ほとんど何も作業ができなかったということが辛かったです。

 

本を読むにも、絵を書くにも集中力が全く続かず、昼寝を繰り返し。

 

自分自身が思っているよりも遥かに身体や精神的なダメージは大きく、回復するためにエネルギーが使われているんだということを実感しました。

 

そして現在 ~術後10日経過して~

 

無事退院し、術後10日が経過しました。

 

目の下の抜糸は済み、腫れも大分引いてきました。

 

 

頬の腫れに関しては1週間ほどで一気に引き、人前にも出られるほどに。

 

そこから徐々に徐々に引いていっているような感じです。まだ完全に引いたとは言えない状態ですが。

 

 

 

目の下の抜糸後の傷も、言われなければわからないのでは?というくらい目立ちません。

 

 

左右を比較したら若干違うかな程度で、それほど気にはなりません。

 

 

ただ、頬の腫れが原因なのか縫合が原因なのか、瞬きが多少不完全になってしまっており、涙が止まらないという状況に悩まされております。

 

 

術前に医師から説明がありましたし、まだ腫れも完全には引いていないため、しばらく様子を見てみようと思います。

 

 

 

ちなみに、歯茎の上の縫合箇所はこれもまたプレートと同様に自然に分解されるようです。

 

 

 

そして、肝心な頬の腫れについてはまだしびれが残ってはいるものの、術前と比較したら良いのではないかと思っています。

 

 

神経にあたっていた骨をすべて取り除き、神経が通る穴を形成していた骨自体が全てなくなっている為、その部分が大きな穴のようになっているとのこと。

 

 

また、神経は半年~1年かけてゆっくりと時間をかけて回復していくため、このまま順調に回復することを願うばかりです。

 

 

まとめ

 

事故から退院まで、覚えている限りで記憶をたどり、二度と起こさないという自戒の念を込めて記事にしました。

 

 

この記事に高額療養費に関することも書こうと思ったのですが、かなり長くなってしまいそうなので、後ほど別の記事で公開することにします。

 

ちなみに高額療養費制度を簡単に説明いたしますと、1か月にかかる医療費が一定以上の高額になってしまった場合、年収により限度額が設けられるという制度です。

 

 

 

私は今後もこの怪我とは長い戦いになりそうですが、皆様もくれぐれも事故にはお気をつけて。

 

以上、顔面骨折。入院。そして全身麻酔での手術体験記。でした。

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