美大受験漫画「ブルーピリオド」が熱い。

BluePeriod 趣味

 

 

漫画が好きで、よくネカフェや漫画喫茶にも足を運んで読むのですが、最近Kindleで衝動的にまとめ買いをしてしまった漫画がありまして。

 

 

 

その名も「ブルーピリオド」/山口つばさ

 

 

 

ご存知のかたもいらっしゃるでしょうか。

 

 

講談社のアフタヌーンで連載されている作品です。

 

 

 

 

この漫画、タイトルからは想像がつきませんが、「美大受験」がテーマの漫画です。

 

 

珍しいですよね。

 

 

大学受験漫画といえばドラゴン桜など有名な作品がありますが、美大受験の漫画は私の知る限り初めてです。

 

 

その新しい切り口と、リアリティ溢れる美大受験生活の日常風景に心を奪われ、気がつけばこの作品を知った5分後にはKindleでまとめ買いをしている自分がいました。

 

 

まだ3巻までしか発売されておらず、今ならまだ全然リアルタイムで追いかけられる!大人買いによる財布への負担も少ない!ということで、その魅力を存分に伝えるべく僭越ながら紹介いたします。

 

物語の概要

 

”成績優秀・スクールカースト上位の主人公、矢口八虎(やぐち やとら)は現状の生活にどこか虚しさを感じながら日々を過ごしていた。

 

そんなとき、ある一枚の絵に心奪われ、美術の世界へと足を踏み入れることになる。

 

 

 

なんと、目指すは国内最高峰の芸術教育機関・東京藝術大学。

 

 

それまで美術には触れたこともない、文字通り0からのスタート。

 

 

 

受験までは約2年。

 

圧倒的努力で他の受験生を猛追する、芸術系スポ根漫画。”

 

 

芸術系でスポ根。美大受験でスポ根なんです。

 

しかし、この世界に精通している方からは「美大受験”だからこそ”スポ根」なんだということなのでしょう。自ら手を動かし続けることができる人間でないとやっていけないよというメッセージをビンビン感じます。

 

読み進めれば読み進めるほど、甘い世界ではないということもひしひしと伝わってきます。

 

 

でも、そんなところが熱くて面白い。

 

個人的な見どころ

 

主人公である八虎はDQN、いわゆる不良グループとつるみながらも、成績は優秀という人間です。

 

そのグループの友人たちは、学校の授業や進路にはあまり関心がありません。

 

しかし、そんな友人たちも、藝大を目指し始めてからの八虎の変化に気づきます。

 

 

そこでジャマをするのではなく、気を使いながらも絶妙な距離感で見守りつつ、友人として接して支えているところが個人的にこの作品の熱いところです。

 

 

 

 

私の好きな作品に非常に似た関係を築いているものがあります。

 

 

それは、バスケット漫画の金字塔。「スラムダンク」の桜木軍団。

 

 

バスケットと出会い次第にのめり込んでいく主人公の桜木花道と、その姿に驚きつつも決して疎むわけではなく、静かに見守り支えている。そしてバスケに打ち込む花道を守り、感化され、より絆を強固にしていくという桜木軍団の関係と重なる部分があります。

 

 

そんな高校生ならではの男同士の不器用な絆も、この漫画から放たれる圧倒的な青春感の1つでしょう。

 

主人公は天才ではなく努力家。

 

美大ってなんとなく文化系の匂いがするじゃないですか。ハチクロみたいな。

 

 

ところがどっこい。この作品はスポ根です。それもゴリゴリの。

 

 

似たタイプの漫画は石塚真一さんのBLUE GIANTシリーズ。

 

こちらもジャズをテーマにしてはいるものの中身はスポ根ですよね。

 

が、BLUE GIANTと比較すると、主人公が底抜けに明るいわけではなく、自分の内面でかなり葛藤しながら成長していくように描かれているので、こちらに共感する人の割合は多いのではないでしょうか。

 

BLUE GIANTの主人公の宮本大は、「こうなりたいけどなれないな。でもこういう生き方ってかっこいいよな」といった感じだと思います。

 

そしてかなりの感覚派。(石塚先生は岳の主人公である三歩もそうですが、こういったキャラクターを描くのが非常に上手いですよね。)

 

 

 

一方で、ブルーピリオドの主人公である八虎は理論派。

 

 

主人公が論理的思考力に長けた、お勉強ができるタイプの人間なので、一つ一つ課題を見つけてそれを乗り越えることで成長するように描かれています。

 

美術は絵画技法や論理の上に成り立っており、そのプロセスを経ることで作品を制作するというのが八虎の特徴です。

 

 

自分は八虎の考え方に非常に共感できて。

 

あー似たタイプだ。とか思いながら読んでいます。物語へもそれに比例して深くのめり込んでいます。

 

表面的な付き合いをしてしまう自分に嫌気がさしてしまうところとか、熱くなれるものを見つけた嬉しさとか……まだ3巻ですが上げたらキリがない共感ポイントで溢れています。

 

まとめ

 

日本人はアートへの造詣が深い人の数が、世界の他の先進国に比べるとかなり少ないと言われているそうです。

 

そんな日本で、このような作品が漫画という形で世の中に出てきて話題になっていることは、日本人の美術との接し方が変わる1つのきっかけになりうるのではないかと思います。

 

 

私自身、まだその入口に立つことすらもできていないのですが、端くれながらも関わろうとしている者として、大変おすすめできる内容の漫画です。

 

 

現在、単行本は講談社より、第3巻まで発売されています。

 

 

Kindle版も出版されていますので、興味を持たれた方は是非読んでみてください。

 

 

私事ではありますが、デザイン系の学校を目指すことに決めた今、この漫画と出会えたことに運命的なものを感じております。読みながら1人で共感の嵐を巻き起こしております。

 

 

この感動を1人でも多くの方と共有できたら嬉しい限りです。

 

 

 

あーはやく第4巻が読みたい。

 

 

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