日本男子バスケの夜明け。

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2つに分かれていたプロリーグが統合し、「B.LEAGUE」として日本唯一の男子プロバスケットボールリーグがスタートしてから3年目のシーズンが幕を開けた―――

 

 

日本では野球、サッカーはマスコミに取り上げられることが多いですが、バスケはなかなかそうもいきません。最近はBリーグが発足し、徐々に露出が増えてきたものの、まだまだ足りないと思っております。

 

 

そこで、是非ともバスケの魅力をより多くの方に知ってほしいと思い、学生時代をバスケットボールに捧げた私が、私なりにお伝えしたいと思います。

 

 

 

 

 

特に今、2018年は日本のバスケが熱いです。断言できます。

 

 

男子バスケ日本代表も、過去最高のチームとも言えるほどの仕上がりを見せています。

 

 

多くの方にバスケを知ってもらうべく、バスケットボールそのものの魅力について、また、ワールドカップアジア2次予選の最中にある男子バスケ日本代表に起きた劇的な変化について、初心者の方にもわかりやすく解説したいと思います。

 

バスケの魅力

 

正直なところ本音を言ってしまえば、イケメンがいるとかユニフォームがかっこいいとか、雰囲気がかっこいいとかバスケを観る理由なんてどんな理由でも良いんです。楽しければそれで良いんです。というより、そういった方が増えることがバスケットボールが発展する近道であるとさえ思っています。

 

しかし、今回はそこからもう少し踏み込んで、試合を観戦する際に見るべきポイントを知っておきたいという方の為に、バスケというスポーツの特徴と見どころを簡単にお教えいたします。

 

速い試合展開

 

バスケの最大の魅力はなんといっても展開の速さです。

 

サッカーよりも狭いコートで、手でボールを操り、縦横無尽にコート上を駆け回ります。

 

1~3点という小さな得点を積み重ねて競い合うスポーツであるため、常に得点のチャンスと駆け引きが起こります。その度に観客である我々は一喜一憂することができるのです。

 

高さ&強さ

 

コツコツと得点を重ねるからといって、派手さに欠けるわけではありません。

 

3m5cmの高さにあるリングに近ければ近いほど有利になるバスケは、選手の体躯の大きさはおそらく全スポーツの中でもトップクラス。

 

大きな選手は身長2m20cmほどにもなります。(小さな選手は160cm台でも日本代表に入っています。)

 

そんな体の大きな選手たちが、時に激しく、時に繊細な技術で小さなリングを目指すのがバスケットボールというスポーツです。

 

 

ポジションは、細かく分ければいろいろあるのですが、簡単にざっくりと分けると

  1. ボールを運んで指示をする人
  2. 遠くからシュートを狙う人
  3. ドリブルでシュートを狙う人
  4. ドリブルでシュート&リバウンドを狙う人
  5. リバウンド&ゴール付近でシュートを狙う人

の5人で構成されていることが多いです。下に行くほどゴール付近でのプレーが増えるので、体が大きい選手がその役割を担います。バスケットは華麗なスポーツだと思われがちですが、ゴール付近はまさに戦場、ガチガチのぶつかり合いです。

 

華麗なパス回しと個人技

 

両手を使ってボールを扱うことができるルールであるため、比較的自由がきくバスケでは、パス回しも魅力の一つです。

 

基本的には大きなプレイヤーが有利であるバスケですが、パスに関してはボールコントロール力と広い視野が要求され、比較的背の低いプレイヤーが得意としていることが多いです。

 

 

大きな選手に囲まれる中で的確にアシスト(ゴールに直結するパス)を量産する選手は大変重宝されます。日本人史上初のNBAプレイヤーとなった田臥勇太選手などがその代表的存在です。

 

 

簡単な説明ですが、これさえわかっていれば戦術やルールがわからなくとも、派手にプレーする光景や、試合の雰囲気だけで楽しむことができるでしょう。

 

 

細かいことはわからなくてもOK!リングに入れば2点。遠くからシュートして入れば3点。フリースローは1点です。

 

まずはそれだけ知っていれば大丈夫です。

 

 

さて、簡単にバスケの魅力をお伝えしたところで、最近、急激な成長を見せている日本代表に起きた変化について解説します。

 

男子バスケ日本代表に起きた変化

 

これまでの日本代表は以下のように、

  • スターの不在。
  • 高さやフィジカルの面で他国に劣る。
  • 特にインサイドに関しては、国際試合でかなりの苦戦。

と様々な課題を抱えていました。

 

しかし、それらを全て克服するような変化が男子バスケ日本代表に起きているのです。先日、ワールドカップのアジア予選にて世界ランク10位のオーストラリアを破った理由はここにあると私は考えています。

 

 

ちなみに日本は49位。

 

 

下剋上が起こりにくいと言われるバスケットボールでは、日本バスケの歴史を変えるほどの快挙とも言える出来事です。

 

スターの誕生。それも2人も同時にだ……

 

田臥勇太が日本人史上初のNBAプレイヤーになって以降、世界最高峰であるNBAでプレーできるほどの選手が10年以上出てきませんでした。これは、日本バスケ界のレベルそのものに直結していると思います。

 

裾野は広く、トップが高いレベルにあること。これがスポーツが発展する条件であると考えます。

 

 

日本にいるバスケ好きたちは、誰もがスターの誕生を待ち望んでいました。

 

NBAに挑戦できるトップが出てくることで、更に日本のバスケはレベルを上げることができる。

 

 

しかし、長い間停滞した日本バスケ界の現状を打ち破ることができるプレイヤーは現れませんでした。

 

 

そんな苦しい時期に頭角を表した2人の若き日本代表プレイヤーがいます。

 

 

それが渡邊雄太選手、八村塁選手です。

 

 

まず、渡邊雄太選手について。

 

香川県の名門、尽誠学園高校を卒業後、渡米しセントトーマス・モアスクールを経て、全米大学バスケ1部リーグNCAAに参戦するジョージ・ワシントン大学へと進学します。

 

そこで最終学年時にはキャプテンを務めるまでに成長し、大学卒業後の現在は、NBAチームであるメンフィス・グリズリーズとの2WAY契約を結んでいます。(2WAY契約:下部リーグとの両方の出場権利を持つ契約)

 

渡邊選手は206cm/93kgと、日本人としては恵まれた体格の持ち主でありながら、ボールコントロール・シュート力が抜群。今までの日本にはいなかったタイプのプレイヤーです。

 

日本人はこれほどの身長があると、どうしてもインサイドプレイヤーの役割を担うことが多かったのですが、渡邊選手に関してはそうでなく、アウトサイドプレイヤーとして学生時代も活躍していたことが大きく今に影響しております。

 

彼の最大の武器はディフェンス。アメリカに留学してから体の大きさがひと回り大きくなり、力強さが増しました。また、ガードポジションからインサイドプレイヤーまで柔軟に対応できる機敏さも兼ね備えています。

長いリーチを活かしたブロックでNBAプレシーズンでも存在感を示しています。

 

いよいよ開幕するNBAのシーズン中にコートを踏むことがあれば、田臥勇太選手以来2人目の日本人プレイヤーの誕生です。

 

 

2人目、八村塁選手。

 

宮城県の名門明成高校を卒業した後、NCAA1部のゴンザガ大学へと進学。

1年時から試合に出場し、次が3年目のシーズン。渡邊選手と同様にNBA入りが期待されている将来有望なプレイヤーです。

 

2014年のU-17世界バスケでは日本代表としてアメリカ代表と対戦し、122-38と大敗を喫したものの、八村選手は日本の総得点38点のうち25点を記録しています。ちなみにこの大会で平均22.6点を記録し、大会得点王に輝いています。

 

八村選手の特徴は身体能力の高さ。203cmとインサイドとしては若干が小さいながらも(このサイズで若干小さいというのがこの世界の凄さを物語っていますが)、バネのある身体、桁外れの身体能力でアメリカでも豪快なダンクシュートやブロックを量産しています。

 

また、多彩なポストプレーで、ミドルレンジからのシュートを確実に沈めていく得点能力も兼ね備えています。

 

 

これまではインサイドの高さが足りず、ゴール下で押し込まれての得点を重ねられることが多かった日本ですが、この若きスタープレイヤー2人に加えて、ニック・ファジーカス・アイラ・ブラウンという両名の日本帰化により、高さがありディフェンスに定評のあるメンバーが揃いました。

 

このことにより、それほどゴールしたで押し込まれたり、リバウンドを支配されるということも少なくなりました。

 

 

★突然ですがここで、バスケにおけるリバウンドの重要性を説明します。

 

「リバウンドを制するものは試合(ゲーム)を制す。」

 

有名バスケ漫画 SLAM DUNKのセリフです。

 

 

バスケ経験者にはよく分かることですが、リバウンドって跳ね返ったボールを取るだけでしょ?とお思いの、バスケットをあまり知らない方のためにリバウンドの重要性を簡単に解説します。

 

●攻撃時

シュートが外れる → リバウンドを取る → もう一度連続で自分たちが攻撃できる

 

●守備時

シュートが外れる → リバウンドを取る → 相手の攻撃が終わり、自分たちが攻撃できる

 

 

つまり、リバウンドの支配率が上がると、相手の攻撃回数は少なくなり、自分たちの攻撃回数を増やすことができるというわけです。

 

フィジカル差を突かれてゴール下を支配されるということは、リバウンドをより相手に奪われる確率が高くなるということです。それは、自分の攻撃回数が減り、相手の攻撃回数が増えることを表すのです。

 

すると当然、得点するチャンスを得られる回数にも大きく影響を与えるので、非常にリバウンドは重要であるということがわかります。

 

 

現代のバスケットでは、3Pシュートの確率とゴール下の支配率が勝敗を大きく左右すると言われているので、ゴール下で相手に優位に立たれることが少なくなったことは非常に大きな進化であると言えるのです。

 

個人的な注目選手

 

最後に、個人的に注目している日本代表選手を紹介します。

 

●富樫勇樹 選手

モントローズクリスチャン高校→秋田ノーザンハピネッツ→千葉ジェッツ

 

日本のポイントガードで頭一つ抜けているなと感じるのがこの富樫選手。

正確な外角からのシュートに、キレキレのドライブ。多彩なステップワークは美しいという言葉が似合います。

 

身長が167cmと小柄であるため、ディフェンス面で厳しいシチュエーションになることも少なくありませんが、それを補って余りある攻撃力と抜群の安定感を誇っています。

 

個人的にはぴっちり整えられたおしゃれ七三分けの髪型も好きです。

 

 

●比江島慎 選手

洛南高校→青山学院大学→アイシンシーホース(現シーホース三河)→リンク栃木ブレックス→ブリスベン・バレッツ(AUS)

 

押しも押されぬ日本のエースとして、ここ数年の日本バスケット界を牽引してきたのはこの人。

 

洛南高校時代にはウインターカップ3連覇、青山学院大学時代にも関東大学リーグ3連覇を成し遂げています。

日本代表においても、ここぞというときはこの選手にボールが集まることが多く、特徴的な「比江島ステップ」と呼ばれる多彩なステップワークで得点を重ねていきます。

 

 

●辻直人 選手

洛南高校→青山学院大学→東芝ブレイブサンダース

 

比江島選手と同じく洛南高校から青山学院大学という、当時の学生バスケ界で日本一のチームを牽引してきた1人がこの辻選手です。

 

得意なプレーは3Pシュート。いわゆるシューターというポジションです。

学生時代から一貫してシューター。日本を代表するピュアシューターです。

例えるならばスナイパーといったところでしょうか。Bリーグの前身であるNBLでは、2013-14シーズンに3Pシュートの成功率で驚異の46%という数字を残しています。

(シーズン通して40%を超えると良いシューターと言われています)

 

 

まだまだ良いプレイヤーはたくさんいるので、是非一度試合を観て、お気に入りのプレイヤーを見つけてみてください。

 

まとめ

 

2018年11月30日(金)/12月3日(月)の2日間、富山市総合体育館(富山県)にて、FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア地区2次予選の次節、日本のホームゲーム2連戦、(対カタール、対カザフスタン)が行われます。

 

残念ながらチケットは現時点で完売してしまっているそうなのですが、追加販売の可能性も残されております。

 

今後チケットの追加販売がおこなわれる場合は、大会特設サイト、バスケットボール日本代表公式FUNサイト、およびJBA公式SNS等にて告知されるそうなので、興味がある方は是非チェックしてみてください。

 

私はテレビの前から応援しようと思っています。みんなで日本代表を応援しましょう!(放送はあるのかな……)

 

 

今後、ますます強くなっていくであろう日本代表から目が離せません。

 

 

今年、2018年は日本男子バスケの夜明けです。

 

 

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