空中浮遊とISTP

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thumbnail_220517コラム

 

誰しもが抱えている生きづらさがあると思うが、自分の場合その根本はなんなのかを知りたくなってきた。

 

ブログのようなメディアでは、自分のことを話すよりも、できるだけ多くの人に向けた情報を書くべきだと思うが、今日は自分のことを書く。なぜなら、同じように苦しんでいる人のヒントになるかもしれないからだ。

 

 

幼心に抱いていた理想の生活はまったく実現できていないし、あまりにもかけ離れている現状がここにある。「サラリーマンとして大企業に勤めて、中流階級として暮らす。」夢のない話だが、我ながら地に足のついた子供だった。

 

君、ちゃんとその目標は達成できたけど、急に足が地面から離れて体全体が宙に浮いてふわふわと漂うことになったらどうする?と当時の自分に訊いてみたい。

目標や理想を掲げたところで、心の中が変わらないとは限らないのである。

 

 

ある日、予期せぬことが起こってその道が断たれてしまったら。もう戻れないとわかってしまったら。

 

 

理想なんて掲げたところで自分には役に立たないことなんてよくわかっているはずなのだが、愚かなことに理想らしきものを掲げてしまった。それが大学3年の末。

 

後々わかることだが、私の性格特性はISTP-Aだったのだ。この性格の前では理想なんて台風の日の折りたたみ傘ぐらい役に立たない。いや、理想が崩れた時の方がワクワクしてしまう性格なのだから、そういう意味ではむしろ役に立っているのかもしれない。

 

突然のアルファベットの羅列に戸惑われた方がいらっしゃるかもしれないが、これは人間の性格をざっくり16種に分ける16personalitiesという診断の結果である。盲信している訳ではないけれど、かなり当てはまっている部分があるので参考にしている。

 

 

ISTPは内向型 (Introverted)、感覚型 (Sensing)、思考型 (Thinking)、知覚型 (Perceiving) の頭文字であり、その真逆の特性を持つのがENFJで、外向型(Extroverted)、直観型(Intuitive)、感情型(Feeling)、判断型(Judging)という特性を持つ。

 

つまり、内向or外向、感覚or直感、思考or感情、知覚or判断と2分割が4回で2^4=16通りの結果になるわけだ。ちなみに最後についているAというのは自己主張型、もう一方はTで慎重型。

 

 

話は戻るが、ISTPの特性を見てみると「皆から同意されることほど退屈なことはない」だとか、「落ち着いているが突発的に行動する」だとか、なかなかの無計画っぷりが見て取れる。

体が宙に浮いた状態を楽しんでしまっていたり、心地よいとさえ思ってしまうのがこの性格なんだろう。ざっと特徴を挙げてみる。

 

「スリルを求める」

 

自分の歩く道筋が遠くまで詳細に見えてしまうと興味が失せる。だから、もしそうなったら必死に脇道に逸れようとするようだ。

 

すでに結末がわかっていることをなぞらせるのであれば、それが上手い人がやればいいのではないか、と思ってしまうのである。効率、もとい最適を求めてしまうのである。

 

無謀なことが好きなのではなくて、あくまでも効率や戦略性と運の絶妙なバランスに惹かれる。自分がバスケットボールを長いことやっているのも、期待値とそれらを無に帰すフィジカルの絶望感、偶然性が好きだからだ。

 

他にはテキサスホールデムというポーカーを7年以上遊びでやっている。最近日本でも流行り始めたが、期待値と運のゲームだ。麻雀はハマったら身を滅ぼすとわかっていたので絶対に手を出さなかった。出していたら大学なんて卒業できていた気がしない。

 

「観察力」

この性格の一番のストロングポイントは観察にあると思っていて、その先にある、見たものをそのままやるだとか身体性を伴った行動まで含めてかなり得意なようだ。

 

スポーツもそうであるが、仕事でもこの特徴は顕著に現れる。

 

逆に、長い時間かけて研究開発や物作りするのが本当に向いていない。なぜならすぐに改善してその結果を見たいからだ。フィードバックは早ければ早いほど良い。

こうして技術を高めるタイプなので、アジャイルな環境じゃないと良い部分が発揮しづらい。ミスってナンボだと思っているので、トライアンドエラーを繰り返せるデザインは本当に楽しい。

料理好きな人が多いのも、作ったものがすぐに結果として現れるから、そしてスポーツと同様に体を動かす作業だからだ。スポーツも絵を描くことも料理をすることも音楽を作ることも文章を書くことも、全て同じ価値観のもとで好んでいる。

 

「リスク選好」

 

リスク許容度がちょっと他の性格とは違うようだ。

こちらが撤退ラインを死に設定していても、周りがかすり傷に設定していることなんてザラにある。

したがって、その姿が周りから見ると我慢強くうつることもあるのだろうけど、自分の価値観の核に触れない部分での損切りは早い。

 

短所と仕事の関係

主に挙げられるマイナスポイントは頑固、飽き性、鈍感、リスクテイカー、長期のコミットメントがある。

この部分と仕事とのミスマッチをいかにして避けていくか、がこの性格の課題だろう。

身体感覚に優れているだとかの長所は、活かせたら嬉しいが使えなくても別にいいと思っているのだけれど、この性格の短所と仕事の特性がミスマッチだと地獄を見る。

 

まず、上に挙げたことから、ルーティンワークの当たり障りのない業務を長期間続けるのが最も向かないことだとわかる。

マイナスポイントを全部プラスに言い換えれば、こだわり、好奇心が強く他人の気持ちに流されずリスクを許容し、短期集中できる、だ。

 

ISTPは無計画だと始めに書いたものの、無計画を楽しめるというだけで計画そのものはかなりしっかりと立てるタイプだと思っている。全て物事の大事な部分や価値観はつながっていて応用が効くことは理解していて、その実践の場としてあらゆることに手を出し、道中で発生するカオスの方が楽しいと思ってしまうというだけだ。これが旺盛な好奇心と飽き性とスリル愛好の正体。

 

では、ここまできてどんな仕事が向いているのかということになるのだけど、直感としてはパッと思いつくのは火消し屋的な役回りや、スポーツ選手、あとは結果がすぐにわかるイラストレーターやグラフィックデザインなんかはかなり向いていると思う。

 

自分の場合は、トラブルシューター的な役回りを持つホワイトカラーの職場だった。しかし、ルーティンワークの比重が高く肌に合わず、結果としてクリエイティブ周りの仕事へと移っている。文章書いたり、コピー書いたり、写真を撮ったり、UIUXやったり、3DCADやったり、イラスト描いたり、グラフィック作ったり、映像撮ったりとにかくさまざまな方法を駆使して、商品や企業の魅力を最大限伝えることに尽力している。

 

試行錯誤しながら色々と手を伸ばしているが、結果このように傭兵感的にスキルをつけて飛び込んでいく戦い方が結局のところ向いているのだろう。

これでキャリアを築いていければこれほどまでに幸せなことはない。ここ最近はもっと文章書く仕事、言葉を扱う仕事を増やしていきつつ、絵の方でも結果を出したいと思ってるところだ。

 

なんだかんだで人間はなるようにしかならない。自分がもっている性質を理解してその形にあったことをやって最大限の効果を発揮する。それが自分にとっても周りの人にとっても良いことだ。

 

 

 

ふわふわと空を飛ぶのもスリルがついてくる。いつ翼が折れてしまうかなんて自分にもわからないけど、上昇気流を捕まえて少しでも長生きしたいものだ。

 

さて、こんな文章を書いていてなんですが、お金はあんまり出せないよっていう小さな企業の予算の中で、できる限りのことを考えるのが得意です。

損得勘定渦巻く昨今のSNSみたいなやり方が苦手なので、自分は閉じた個人メディアでこういうタイプの人間だと正直に曝け出すこと新たな出会いがあれば嬉しく思います。

 

ご相談からでもなんでも嬉しいので、よかったらお問い合わせからご連絡ください。

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