デザインの勉強をしようと決意してから約1ヶ月が経ちました。
1ヶ月前の自分に何があったのかについては過去記事を参照していただきたいです。(過去記事:「社会人が専門学校のオープンキャンパスに行き、人生が変わろうとしている話」)
この1ヶ月間、何を考え、何をしてきたのか。もともとデザインのことなどこれっぽっちも分からない私ですが、手探りで少しずつ前進してきたという実感があるので、以下に足跡を記していきたいと思います。絵も下手な全くのデザイン初心者が自力で進むとこうなります、という前例を示せればいいなと。
1ヶ月前時点での方針
インプットがなければアウトプットもロクにできないだろうという判断の元、デザインを勉強するにあたり、まずはとにかく情報収集をするべきだと判断しました。
買い物をする時も初めから売り場でものを探すのではなく、ある程度インターネットで情報を仕入れて比較してから実物を見て決めるタイプだし、勉強を開始するにあたっても情報を入れないことには始まらない。
情報の収集源はというと、主に書籍とインターネット。
基本的に興味のあるキーワードで調べてインタビュー記事を漁り、そこからその人の関わる事業やプロダクトについて調査を広げていき、自分の興味に刺さるものを探して深掘りしていきました。
書籍についても、本屋に足を運び、面白そうな本を書いている著者をインターネットで検索し、以後は同上。取捨選択を繰り返していくと、それなりにやりたいことの輪郭が見えてくるものですね。
この段階で学ぶデザインの分野についても再考しましたが、やはり物に興味があるのでプロダクトをメインに学んでいこうと改めて考えを固めました。
ただ、空間や建築も面白そうだなという気持ちもあります。が、あまり手を広げすぎるのも良くないので、興味のある3DCADに手を付ける段階で付随的に建築や数学についても学んでいければいいなと思っています。
インプット
プロダクトデザインに触れる
専門学校のオープンキャンパスに足を運んだ際、プロダクトデザインを担当する講師の方にお時間を割いていただき、マンツーマンでお話をさせていただきました。そこで私は「入試までの間にしておいたほうが良いことがあったら教えてください。」と質問したところ、その講師の方は「今はデジタルでなんでも画面上で見ることができるけれども、可能な限り直接自分の手で触ったほうがいい。」というアドバイスを下さりました。
「東京は日本で販売されているほとんどの製品に触れることができるし、可能な限り足を運んで自分の手で確かめるのが良い。」と。
その言葉どおり、自分の手で触るということに重きを置いて生活してみることに。
普段の生活のなかではもちろん、意識的に足を運んで良いデザインに触れようと考えました。
まず、東京駅至近のKITTE内に店を構えるGOOD DESIGN STORE TOKYO by NOHARAに足を運んでみました。この店はグッドデザイン賞を受賞した商品のみが取り扱われています。
また、石川県は金沢にある柳宗理デザイン研究所にも足を運びました。バタフライスツールに実際に座ってみたり、調理器具を握ってみたり、食卓に並べられた食器類を前に椅子に座ってみたりも。
自分なりに様々なデザインに触れていろいろと思うところはありますが、なるほど確かに「実際に自分の手で触れる」というのは勉強になると実感できました。画面上では製品やデザインを使ったり見たりする感覚は想像にすぎず、また、実際に見ないと気が付かない細部へのこだわりなども見落としてしまうだろうとも思いました。
読書
デザインの勉強も必要ですが、それ以外の分野の知識を入れる方がより大切だと感じているので、その一環として読書でのインプットをしています。
どちらかというとデザインの前段での哲学や本質追求のトレーニングに近いこともあるし、そのままデザインのアイディアに繋がりそうだなと思うときもあります。
最近はナイキ創業者フィル・ナイトが書いた「SHOE DOG」というストーリーを読み終えました。この本が流行ってからかなり経ってしまっているので、時間の流れというものは怖いです。
この本の中にもナイキのスウッシュロゴやブロック体のNIKEロゴをデザインする場面の描写があったり、靴のデザインを検討する場面の描写があったりしますが、その場面を抜きにしても非常にエネルギッシュで起業家精神に溢れており、やる気が刺激されます。
また、日本とアメリカを対比的に描いている部分が多く、そのあたりも様々な場面でヒントになりうるとも思いました。
YouTubeも観ました。国内の著名なデザイナーの密着番組やインタビュー、スケッチのトレーニング方法などを1.5倍速で再生すれば時間もそんなにかからないし、なんとなく雰囲気はつかめます。
現在読んでいる本は「戦略的思考とは何か」という岡崎久彦氏の書いた本なのですが、その中に「つじつまを合わせるために本来変えるべきでないところを変え、変えるべきところを変えない」といった旨の記述があります。
この本は、戦争の歴史を振り返る本なのですが、デザインの場においても同じことが言えると思いました。
この考えの上に立ってみると、動画で見た著名なデザイナーの方々は、確かにその過ちを冒さないようにしていたように見えます。
長くなりそうなので、ここまで「方針~インプット」を前編とし、「アウトプット~今後」についてを後編としてまた記事を上げます。
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