経済危機だからこそ投機の思考を身につける。

スポンサーリンク
moneyコラム

 

2020年現在。世はコロナショックと呼ばれるほどの空前の経済危機。

米国株式市場も日経平均株価も原油価格ゴールドも連日の大暴落。

 

 

記録的な下落幅を連発している毎日です。

 

 

投資家たちにとってはお金が減り続けるつらい日々が続いていますが、実は投機家たちはそうではなかったりもします。

むしろチャンスとさえ思っているかもしれません。

 

 

投機家とはそもそも何なのか。また、彼らがどのような思考で動いているのか、その方法を学ぶための道具を2点ご紹介します。

世は不安に包まれているそんなご時世、きっと役に立つ考え方を身に付けられることだろうと思います。

 

スポンサーリンク

投機と投資の違い

 

まず第一に、投機と投資は異なるものだという前提が必要です。

 

 

日々生活している中で耳にすることが多いであろう「投資」は長期的な視点を持って積み重ねていくイメージ。

 

一方で、「投機」は波にうまく乗るというイメージです。

 

 

 

投機とは機会に乗じて利鞘を抜いていくこと。つまりチャンスを見計ってタイミングよく資本を投じていくこと。

 

 

この違いを押さえたところで、早速、道具その1のご紹介に移ります。

 

「本書は賭けて勝つための本である」

 

「本書は賭けて勝つための本である」

 

いきなりの強い言葉に惹きつけられます。ご紹介するのは

 

 

 

「マネーの公理」という本です。

 

 

スイスの銀行家である著者が、投機とは何かについて実例を交えながら解説していくという内容になっており、公理と題して、計12のルールを守れば、投機家としてステップアップできると書かれています。

 

お金や投資に関する本は数あれど、ここまで「賭ける」ことを大々的に押し出している本は珍しいのではないでしょうか。

 

著者はスイスの銀行家

 

著者であるマックスギュンターはスイスの銀行家。

 

土地も狭い、天候も厳しい、農作物も育ちにくく地球上で最も鉱物資源に乏しい。

 

そんな国であるスイスは、投機で成り上がった国だといいます。

 

 

 

投機が苦手だと言われることの多い日本。

 

おそらく、日本に暮らし、ビジネスをしたことのある人であれば感じたことがあるのではないでしょうか。

会社規模で考えても、個人単位で考えても同様です。この投機についての考え方を知っているかどうかは大きく我々の決断を左右することになっています。

 

 

周りは海に囲まれ、石油などの採掘資源に恵まれない国、日本ですが、同じく資源の乏しいスイスは投機により成功している。その事実から見習うべきことがたくさんあるのです。

 

12の公理

 

本書は投機における12の公理(ルール)について述べられています。1から順に

 

  1. リスクについて
  2. 強欲について
  3. 希望について
  4. 予測について
  5. パターンについて
  6. 機動力について
  7. 直感について
  8. 宗教とオカルトについて
  9. 楽観と悲観について
  10. コンセンサス(合意)について
  11. 執着について
  12. 計画について

 

というラインナップです。

 

いかがでしょうか。我々が意思決定の際に頼りがちなもの、すがりがちなもの、そういったものがここに並べられていることにを気づきになられたでしょうか。

 

その一つ一つを細かく紐解き、身に付けていくことが目標の本です。

 

 

詳細が気になる方はこちらにリンクを貼っておきますので、是非購入して読んでみてください。

 

 

テキサスホールデム

 

2つ目の道具はテキサスホールデム。

 

ご存知の方もいらっしゃるでしょうか。

 

こちらは一体どんなものかというと、ポーカーです。

 

 

ポーカーといえば、我々日本人はドローポーカーを想像することが多いかと思いますが、このテキサスホールデムは世界中のプレイヤーが楽しむグローバルスタンダードなルールのポーカーです。

 

 

世界中のカジノに行ってプレイできるのも、海外の方々にポーカーと言ったときに想像されるのも、このテキサスホールデムなのです。

 

 

あの超有名なサッカープレイヤーのネイマール選手なんかもこのゲームが大好きで、プレイする動画がYouTubeにもアップされていたりと、エキサイティングな駆け引きが楽しめます。

 

簡単なルール説明

 

本当に楽しいゲームなので、布教の意味も兼ねてさらっと、ルールを説明します。

 

 

このゲームは複数人でプレイします。

それぞれプレイヤーに配られる手札の2枚と、場にある共通カードを使って役を作って、最終的にハンド(役)が強かった人が掛け金をもらえるというルール。

 

 

まず手札の2枚が配られたのちに、ゲームに参加するか、降りるかを選ぶことができます。

参加者が決まったら共通カードが3枚、場に提示されます。

そこで再度、参加し続けるか、降りるかを選択します。

参加する場合はさらにベットする必要があります。

 

あとは同じ流れで、場にカードが5枚になるまで繰り返します。

その後、参加者は手札をオープンし、強い手を持っていた人が、ベットされた額を総取りできるという流れです。

 

 

このゲームのポイントは、

 

  • ベット(チップをかける)タイミングが複数回ある
  • 共通カードが増えていく
  • 弱い手でも勝てる
  • プレイヤーの性格や立ち回りを読む心理戦

 

ベットするタイミングが複数あることで、判断の回数が多くなります。

正しい判断を繰り返すことがいかに難しいかを思い知ることになります。

 

共通カードが増えることで、勝率は刻一刻と変わってきます。

勝率の変化は判断を狂わせます。逆に利用して、相手を騙すこともできます。

 

配られた手札、共通カードの組み合わせが弱くても、強いと相手に思い込ませ相手を降ろさせるという勝ち方もあります。

これをブラフと呼ぶのですが、これがまた面白いんです。

 

 

私は大学時代にこのゲームにハマり、オンラインで夜中ずっとポーカーをしている期間がありました。

 

 

 

 

アプリなんかでもプレイできたりします。

PCではポーカースターズ。iPhoneなどでは、サンビポーカーというアプリがおすすめです。

 

会社経営者や投資家がどハマりする理由がある

 

たかがゲームと侮ることなかれ。ポーカープレイヤーには会社経営者や投資家などが多いんです。

 

 

それは、心理戦、数学的な考察、そして運。

いいゲームに必要な要素が完璧に揃っているからなのです。

 

我々の身近なゲームですと、麻雀に非常に近いところがあると思います。

 

 

どんなタイミングで、どれだけのリスクをとって、どれだけのリターンを狙うか。

投機における一番基本的な原理を学ぶことができる最高のゲームだといえます。

 

 

 

気になった方は、是非書籍を手にとったり、YouTubeで検索してみてください。

 

ちなみに、WSOPという世界で最も有名なポーカーの大会の優勝賞金はなんと10億円超です。

 

 

夢がありすぎる…。

 

まとめ

 

投機の思考の入門ということで、今回は『マネーの公理』とテキサスホールデムをご紹介しました。

 

投機というと一瞬の判断のように思いがちですが、人生も同じだと私は思っています。

 

人生で大きな決断をするタイミングで、その判断の軸をしっかりと持つためにもこの投機的思考を身に付けていることは必ず役に立つ、そう私は信じています。

 

コロナショックで経済もかなり苦しい状況ではありますが、だからこそ、誰にも奪われることのない知識を身につけるチャンスだと捉えて、再びこのような危機に直面した際に生かすことができれば、きっとあらゆる困難を乗り越えて行けることだろうと思います。

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました