最近、TVを見ることがめっきり少なくなりました。
TVを見なくなるとどうなるかというと、まず流行りの音楽というものがわからなります。おかげで最近は山下達郎とか聴いてます。
いやあ、最高ですね。世の先輩方にもっと早く教えてもらえばよかったです。小学校時代に流行に流されず山下達郎を聴いていたゆうくん。君は天才だ。今謝りたい、ごめんなさい。
この人もいいよっていう歌手がいたら是非教えて下さい。よろしくおねがいします。最近、DA PUMPの「U.S.A.」という曲が世間を賑わしているということも、Twitterのまとめで知りました。
ちなみにこの曲、古き良きユーロビートのカバーで歌詞もダサくてめちゃくちゃ良いんですよね。Aメロでのファンが入れる合いの手も、サビの掛け声もダサいです。最高なので聴いてみてください。
DA PUMP最高。
音楽と服の関係
さて、本題に入りますが、今回記事にしたかったのは、「音楽と服」の関係についてです。
私もそこまで音楽や服に詳しいわけではないんですけれども、音楽と服というのは、もともとかなり密接に関わり合っているものだったと思うんです。
ニルヴァーナのカート・コバーンが流行らせたロックTにダメージジーンズ、ネルシャツのいわゆるグランジファッション。
パンクを聴く人はパンクな格好をして、
ヒップホップを聴く人はダボダボの服。
湘南乃風を聴く人は風一族、矢沢永吉を聴く人はYAZAWAのタオルを車の後ろに掲げてあの独特なヘアスタイルを真似したと思うんですよ。
見た目で趣味がズバリ分かる。
でも、そんな人って色々な物や情報が溢れすぎていて、カモフラージュされがちな最近ではとても少ないなと思っていて。
かく言う自分自身も、音楽に関してはかなりの雑食なので、このアーティストに憧れているから同じような格好をして同じように生きたい、と思うようなこともないですし。スラッシュメタルとか聴いていた時期もありますけど髪の毛とかずっと真っ黒ですし。
世の中に音楽が溢れていて簡単に新しい音楽を探せてしまったりする時代なので、一つ一つのアーティストが与えられるインパクトが薄まりつつあるのも、音楽と服、生き方との結びつきを弱くしている原因でもあるのかなあと。
ヨンスの凄さ
そうなってくると、近年で凄いなって思ったのが、ここ数年で爆発的に流行ったSuchmosのヨンスです。
白シャツにジーンズにローテクスニーカー。そしてadidasのジャージを羽織って髪の毛は爽やかな七三分け。
ああいうイナタさのある格好と自分自身やグループの音楽が持つお洒落な空気感とを見事に流行らせましたよね。あのような格好の若者を街で見かけることが結構増えました。
ここで、一つジャージコレクターとしての余談なのですが、彼が好んで着ているadidasのATPというあの襟のない独特なテカリがあるジャージ。ここ数年で古着市場での相場が跳ね上がったんですよね。
一着数万するのもザラになっていて。いわゆるヴィンテージジャージってやつなので、もともとそれなりにするんですけれども、最近は少し落ち着いてきましたがここ1年位前はかなり高くて。
ヤフオクとかを覗いてみても、珍しいデザインのものはかなり挑戦的な価格設定がなされています。
つまり、CMで日本国民が死ぬほど聴いたあの「STAY TUNE」を始め、Suchmosの曲を聞いてヨンスの服装がカッコいいなと思った人間が急増したわけです。
そして古着屋に皆がそれを求めて足を運び、店側は飛ぶように売れるのでガンガン仕入れるし価格も上昇していったと。
これって先程も申し上げたとおり、現代では結構凄いことだと思うんです。
私は20代なんですけれども、そういった「音楽とファッション」がリンクして世間に波及したのをリアルタイムで見たことが恐らく初めてと言っていいくらいで。
グランジスタイルのカート・コバーンも、ジャージにピチピチのジーンズのブラーも、裏原ブームの藤原ヒロシも、ケミカルウォッシュのブルーハーツも、ロックバンドブームも、パンクブームも全部自分が物心付く前の出来事だったので、ちょっとした感動すら覚えました。
さらにこの現象が凄いと思ったのは、ジャージだけでなく、今adidasの古い方のロゴ(トレフォイルロゴという三つ葉のデザイン)自体、服やリュックなどで身につける中高生が増えているというところです。その発端もやはりたどってみるとヨンスがテレビに露出し始めてからだと思うんです。
本人はそれらのアイテムは身につけてはいないんですけどね。ココらへんはadidasのマーケティングの巧さもあると思います。
EXILEを聴いている人が「それっぽいよね」という服であることはあるっちゃあるんですけど、見て一瞬で「EXILEの〇〇」が着てるアイテムが街に溢れてるぞ。となったことはまだ無いと思うんです。そういったところも含めてヨンスがadidasのジャージを流行らせたことは、感動を覚えるレベルで凄いんですよね。
服は中身を表す
さらに、ここでもう一つ言いたかったこととして、先にも書きましたが服装ってその人がどんな人や趣味であるかを主張する道具になるわけじゃないですか。
しかも何も言わずにもです。それって人と人とを結びつけたり、その人の中身を知ることに繋がってすごく面白いなと思うんです。
ヨンスの格好を見て「おっ」と思った人は、ヨンスの出ている雑誌インタビューなどを見ればどんなカルチャーが好きで、どういった服を普段から着ているかも分かりますし、どこをカッコいいと感じるのかを知れます。
もし、古着が好きで、色落ち良いジーンズや見る人が見れば分かる服を着て、その価値が分かる古着屋に入ったら店員さんから話しかけられて仲良くなっていい情報をもらえたりとか。
遊び心のあるTシャツを着て、普段とは違う意外な一面をのぞかせてみたら、そこから会話が広がっていったりだとか。
ロックが好きだったらロックなTシャツを着て友達と会うだけで、実は共通の音楽の趣味があったことがわかったりだとか。
そういうのって面白いと思うんですよね。
Twitterなどで自分の趣味と合う人とコミュニティを形成することも良いと思いますし、自分もそういうのも好きです。でも、そこに加えて、着ている服が思いがけない実際の出会いをもたらしてくれたり、世界に広がりを与えてくれるのもすごく楽しいことなんですよね。
結論「服をもっと楽しもうぜ」
つまり、結局この記事で何が言いたかったかというと「音楽と服の結びつきって面白いよね」ってことと、単純にもっと「服を楽しもうぜ」ってことです。
派手な格好をしたほうがいいよと言っているわけではなく、自分の中で基準やこだわりをもって選ぶことは楽しいよ、その中出個性が分かるようなものを入れると更に楽しいよと。
ただそれだけです。おこがましいかも知れないですが、服は楽しいのでみんなで服を楽しみましょう!お気に入りの服を着ているとそれだけでテンションも上がりますしね!
そんなわけで、もっと個性の光る服がまちなかで多く見られるようになったら嬉しいなと思う私なのでした。
以上、服が好きな人間の、服と音楽と流行についての記事でした。
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