AIや情報技術の発展の後押しもあり、人間にしかできないことやクリエイティブなことをしようと声高に叫ばれる世の中になったと思うのですが、そもそもクリエイティブってなんだろうなとも思いませんか。
語義的に言えば「創造的であること」となると思うのですが、じゃあどんなことが創造的なのかと問われたらそれもまた難しいですよね。
それと、我々日本人はクリエイティブに対する苦手意識をどこかに持っているような気もします。
自分の中にあるものを表現することだとか、捉え方によっては一歩踏み出すのが難しくなってしまうと感じています。
そこで、今回は単純に、「何かを自分の手で作り出すこと」を創造だと定義し、その行為は楽しいよ。ということをお伝えできればと思います。
クリエイティブのいいところ
私の自己紹介にもなるのですが、新卒入社した会社を2年で辞め、デザインの専門学校に通っています。(過去記事はこちら)
専門は工業製品のデザイン。いわゆるプロダクトデザイン。立体物を作っています。
また、同時にインターン先のベンチャー企業ではグラフィック周りを担当しています。
3次元と2次元を行ったり来たり。脳を揺さぶられる毎日です。
デザインはクリエイティブ職であると言われることが多いので、今まさに私はクリエイティブを学び、クリエイティブに働いている、ということになるかと思います。
前職はコストマネジメント部門で働いていたので、真逆とも言えるような働き方になりました。
大企業を辞めてデザインの道を選びましたが、今の方が楽しく毎日を過ごせている実感があります。
その理由として、仕事内容自体が変わったこともそうですが、クリエイティブなことをすること自体がメンタルにいい影響を与えている気がするのです。
なにかを生み出すという行為は他人に与える価値のみならず、自分に対する満足感も生み出します。
厳しい批評の目にさらされることもありますが、その前に個人の満足感や充足感を満たしてくれるのです。
幼い頃は遊びや学校の授業などで創作の機会があっても、大人になってからはその時間を確保することが難しくなってしまい、塞ぎ込んでしまう友人たちも見てきました。
この、「満足感」や「充足感」というのが本当に自分に必要なものだったのだなと。
自分の考えを制作物に反映し、魅力的なものを作るという行為は何事にも変えがたい達成感をもたらしてくれます。
誰でもクリエイティブになれる
私はクリエイティブじゃない。そう思う方も多々いらっしゃることだと思います。
私自身がそうでした。
しかも、それは幼少期からずっと抱えていたコンプレックスでした。
小学生時代に受け取った通知表。発明創意工夫の項目だけ他の部分より評価が低かったのです。
それを大人になった今の今までずっと引きずって、この年まで生きてきてしまいました。
クリエイティブというのは資格でもなければ、学校に通って手に入れられるものでもありません。
誰でもクリエイティブになれる、と書きましたが、正しくはなるものではなく誰もが生まれながらに持ち合わせているもの、だと思うのです。
それをどんな方向に使うかが重要なのであって、大小の差はあれど、クリエイティブの源泉は誰もが持っている。
なのであとはやるだけ。これだと思います。
小学生時代の私は、その活かし方がわからなかった。また、知識が邪魔をしてそこに時間がかかってしまった。
ただそれだけだったのです。
それがわかった今では、逆に知識を活かしつつクリエイティブなことをするのが楽しくて仕方ありません。
絵を描くでも、プログラミングをするでも、事業を起こすでも何でもいいのです。
今の仕事の中で何かを作れるのであればそれでいいのです。
作るということ自体に意義があり、それは誰にでもできることだと思うので、恐れずに作ってみるのをお勧めしたいのです。
そのために大事なのはやはり一歩目。
難しく捉えずに、無作為に紙を切ってみるでも、絵を描いてみるでも、写真を撮ってみるでも何でもいい。
一歩踏み出したら得意な方向性は自ずと見えてきます。まず踏み出してみませんか?
クリエイティブは希望である
クリエイティブは希望だと私は思っています。
いつの日も世の中の閉塞した状況を打破していくのはクリエイティブな人。
先に言った通り誰もがクリエイティブであるので、言い方を変えれば、クリエイティブな自分を上手く使える人です。
また、人それぞれ得意なものの形は違います。
言語で表現するのが得意な人、音楽が得意な人、絵が得意な人、体で表現するのが得意な人、研究が得意な人、ビジネスが得意な人。
いろんな方向があります。
何か自分の得意な形を見つけて、それを生かすことができれば、人生がまた一段と良い方向へ動き出すのではないか、そう思いながら過ごしています。
こうしてブログに綴ることも私は一つの形だと思っています。
おこがましいですが、このブログを見て少しでも変わった、何か得るものがあったなと思っていただけたならば、それは意味のあること。
そうしてクリエイティブは連鎖して、世の中をいい方向へと変えてくれるものだと信じてやまないのです。
人それぞれのカラーが反映されたものをみるのは本当に面白い。
十人十色という言葉がありますが、まさにその通り、誰もが自由に作っていいし、誰もが自由に作りやすい世の中なんじゃないかなと思うのです。
あなたのクリエイティビティーもきっと生かせる場所があるはずです。
まとめ
クリエイティブってみんな言うけど一体なんなんだ。そう思いながらデザインと必死に向き合ってきました。
ある人は勇気、ある人は才能、ある人は責任。
いろんな人のいろんな答えがありました。
どれも正解なんだろうと思います。
どれも「みんな持ってるもの」だからあとはやるだけ。
活かし方、は人それぞれ、だからこそ面白い。
ゲシュタルト崩壊しそうなほどクリエイティブと書きましたが、クリエイティブ、本当に楽しいですよ。
最後に、私が敬愛してやまない日本を代表するクリエイティブカンパニー任天堂の本を紹介して終わりにします。
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