手軽に絵を描きたいとなった時、1番にお勧めしたい画材、それが透明水彩。
世界的に有名なクリエイターのスタジオジブリ、宮崎駿監督もスケッチをする際には透明水彩を使用することはご存知の方もいるはず。
ここ数年、透明水彩で絵を描くことが多いので、その魅力とおすすめする理由を書いていきます。
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管理が楽
透明水彩は、チューブからパレットに絵の具を出して乾燥させたものを水で溶いて使用するため、基本的には管理は不要。
使った画材はパレットにそのまま放置しても、また水で溶けば使えるし拭き取ることができるのが最高に嬉しい。
面倒くさがりな人にもってこいの画材なのである。
持ち運びも楽
乾燥させた状態でパレットだけ持ち運べばいいため、野外でスケッチをしたい場合などにも大変嬉しい。
筆とパレットと水さえあればどこでも描ける。旅先にもっていっても嵩張らない。
油画の画家が、チューブの発明により野外で絵を描くのが楽になったという話があるが、透明水彩ではチューブさえも不要になる。
名刺入れくらいの缶のケースにパレットを自作して、持ち歩いてスケッチしてる方なんかもたまにいるくらいだ。
また、こんな筆もあったり。筆の中に溜めた水を押し出して使える。
これがあればさらに水を入れる陽気なんかも必要なくなるのでかなりコンパクトな装備になる。
筆、そんなにいらない
宮崎駿推奨のスタイルは、日本画筆を一本だけ使用するというもの。
実際使ってみるとわかるが、日本画筆は穂先が柔らかくまとまるので、繊細な表現と大胆な表現を両立しやすい。
また、水の含みがよいため、水を多用する透明水彩にもってこい。さすが世界の宮崎駿。
それでもやっぱり細かいところは厳しい、もう一本欲しい。という方にはこちらがおすすめ。
絵の具は心惹かれるものを
いくつかあるけど日本国内だったら基本的にどこでも手に入るホルベインを使っている人が多い印象。
こちらは私が使っているターナー。まずは試しに手の出しやすい価格のものから、と思って買ったら持ちが良すぎて2年くらい使い続けられている。次はホルベイン使ってみようかなと。
やはり画材に関してはどこでも買えるという価値はとても重要で、ホルベインはその点強い。
正直、あまり安すぎるものでなければ、絵の具は使いたいものを買い足していくスタイルがいいと思う。
持ってない色も混色すればいいやーと思って混色すると濁っていくので、綺麗な色やお気に入りを見つけたらそれを買って自分のラインナップに足していくのがいい。
あと、ある程度絵を描いていくと減りの早い色と遅い色がわかってくる。まずは容量が少なくてもいいので18色セットや24色セットを買ってみて、あとから一本の容量が大きいものを買っていくのがいい。
何はともあれこういうのは使う時の気分が大事。好きな色買って、好きな絵を描くことに勝ることなし。スペックなどに目を向けがちだがそんなものは絵を描く上ではどうでもいい。いや、よくないけど本質はそこではない。
透明水彩は紙が命
水を使うため、普通の紙だとヨレてしまうこともあって紙選びが大事になってくる。
はっきり言ってしまうと、透明水彩においては絵の具よりも紙の方が大事。
これに関しては色々試して好みの描き味や仕上がりのものを見つけるしかないかと。高ければいいというわけではない。自分に合っているのがいいものである。
ガシガシ使えて安くて好きなのはこちら。ミューズのBeアートペーパー
あまり大きい絵を描かないので、これを半裁にして使うことがとても多い。平滑度と水を弾かないところが気に入っている。
安いブランドだとたまに弾いてきたりするので。
どんな技法で描くかによっても選ぶべき紙は変わってくるのだが、初めは安い紙をいろいろ試しに使ってみて自分の好みを知るのがいいと思うので以下安価なおすすめたち。
ホルベインのアルビレオ
マルマンのヴィフアール
ミューズのホワイトワトソン
細目、中目、荒目というのは、表面の凸凹具合を表すもので、細かい絵を描く場合は細目を選び、あとは好みで紙の質感を出したいかどうかで選ぶのが良いでしょう。
ちょっと慣れてきたらこの辺りや
この辺りを試してみるのがいいのではないかと
ちなみに紙の形態にも色々ある。
紙の形態
ブロックというのは複数の紙がブロック状にガチガチに固められているもの。なぜそうするかというと、水を使って絵を描くためヨレてしまうので、通常は”水張り”といってパネルなどに紙を貼ってから描くのですが、その作業を省くため。ブロックのまま一枚描いたら剥がす、というスタイル。
パッドは上だけ止められていて、一枚ずつ剥がして使うスタイル。水張りして使うことが多いですが、水をそれほど多用するスタイルでなければそのまま描いても大丈夫な場合も。
スケッチブックはその名の通り。主に外で描く時に便利。家の中で描くときは割と邪魔だったりする。
ちなみに安くておすすめのスケッチブックはこちら。
まとめ
扱いにくいと思われがちな透明水彩ですが、一旦買ってみると本当に便利。
ちょっと絵を描いてみたいな、でも道具の手入れとか面倒だしどうしたらいいかわかんないな、という方に是非手に取って欲しい。
極めればこんな絵も描けるようになるかもしれないです。
それでは楽しいスケッチライフを。
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