長かったステイホーム期間中、多くの方がご自身の生活や身の回りのことについて再度目を向けることが多かったのではないでしょうか。
そのような期間を過ごす中、主にアメリカや韓国など海外で爆発的なブームとなった「タフティング」をご存知でしょうか。
タフティングとは
一言で言うと、「機械で布に毛糸を打ち込んでラグやカーペットを作る手法」です。
海外で2020年ごろから流行り始めたDIYですが、その機運の高まりを日本でも感じて始めている昨今です。
私のタフティングとの出会いはYouTubeで海外のDIY事例を探している時でした。
絵を描くようにラグを作ることができるのがなんとも新鮮で面白い、自分もやってみたいと思ったのが初見の感想です。
心が塞ぎこみがちな長いステイホーム期間の中で、色鮮やかな家具を制作できる点が多くの方の心に刺さってブームになったのではないかと考えています。
見た目もカラフルなのでTiktokやYouTubeなど動画中心のSNSとの相性も抜群で、まさに絶好のタイミングで流行るべくして流行ったコンテンツであると言えると思います。
道具
使用する道具をご紹介します。
タフティングガンという専用の道具で布に毛糸を打ち込んでいくので、まず絶対に必要なのはタフティングガン、布、毛糸。
毛糸はお好みでアクリル、ウールなども選べるのが楽しいです。簡単に言うと発色がよく安価なアクリル、手触りが柔らかく繊細なウールという印象です。
タフティングガンについてですが、中国製の模造品が数多く出回っている印象です。
しかし、昨今の模造品の精度も凄まじく、普通に使えてしまうものもありますし、タフティング用品を専門的に扱っているショップなどでもそれらをそのまま販売していたりするので、どれを選べば良いかはっきりと申し上げにくいというのが現状です。
強いてあげるのであれば、AK-1、AK-2という商品を選ばれている方が多いようです。これらは先にあげた模造品の元になっている製品です。
また、制作したいラグの種類によってガンを選ぶ必要があります。ラグの毛先が切りっぱなしのカットパイル、輪のように丸くなるループパイルどちらを作りたいかによって、
・カットパイル専用のガン
・ループパイル専用のガン
・カットパイル、ループパイルを切り替えられるガン
の3種類から選択する必要があるので、ガンの購入を考えている方はご注意ください。
他に必要になってくるのが、布を固定するフレーム、打ち込んだ毛糸が抜け落ちないようにするための接着剤、必要であれば裏地、さらに絵柄を正確に布に下書きするためのプロジェクターあたり。
私は大きいサイズも作ってみたかったので近所のホームセンターに足を運び木材を買ってきて自作しました。
タフティングは、毛糸を布の網目の穴に打ち込んで切り離す、を繰り返すという仕組みです。その仕組み上、打ち込んだ毛糸は裏から固定してあげないと抜け落ちてしまうのです。
接着剤はこちらを使ってみていますが、ちょっと匂いがきついのでなんとかしたいなと思っているところです。
裏地にはバッキングクロスを使う方法もあれば、フェルトを使うこともあります。
私は滑り止めのついたフェルトを使用しています。
最後に毛並みを整えるためにバリカンやハサミを使用します。
プロジェクターは個人的に気になっている、私も好きなプロダクトデザイナー柴田文江さんの手がけたaladdin-vaseのリンクと、一般的なプロジェクターのリンクを掲載しておきます。
制作事例
Instagramで「#tufting」と調べるとさまざまな制作事例や作り方を見ることができます。
また、YouTubeでは制作風景も見ることができるのでそちらもおすすめします。
僭越ながらこちらが私の作ったラグになります。
サイズは40×40cm程度、これはフレームのサイズをどうするかによって制作可能な最大サイズが変わってきます。
まとめ
今ではSNSでも多くの作品が見ることができるので、どんな作品があるか探してみるのも面白いかもしれません。
ハッシュタグは#tuftingで調べると世界中の作品を見ることができます。
気分も明るくなるのでラグを作って部屋に彩りを加えてみてはいかがでしょうか。
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