私は新卒入社した業界最大手の大企業を2年弱で辞めました。
それこそ、社名をいえば誰でも知っているような会社で本社勤務をしていたのですが、たった2年で辞めてしまったのです。
もちろん、その決断をするにあたって悩んだことはたくさんあります。
お金は大丈夫か、本当に生活は成り立つのか、この先何をするかなどなど。
考えれば考えるほどに悩み事は浮かんできます。
しかし、結局辞めてから数年経った現在、こうして楽しく生きることができているので、あの時会社を辞めて本当に良かったと思っています。
当記事では、会社を辞めた理由、後悔していない理由について書いていきます。
会社を辞めた理由
自分の人生の価値観との不一致
これが1番の理由です。
高校は進学校に通い、当然のように大学受験をしてそれなりの大学へ通い、大企業に就職する。
絵に描いたように理想的なサラリーマンへの道筋をたどりました。
しかし、そこで待っていたのは自分の価値観との不一致です。
不一致といえど、これは入社してから実感したものであり、それまでは自分もこれで幸せになれるのだと思っていました。
しかし、仕事をするにあたり、「なんかちがうぞ」という思いが募っていき、結果的に退職するに至ります。
「先が見えてしまう」というのが自分にはどうも合っていなかったらしいのです。
周りを見れば自分の数年後の姿、モデルケースとなる先輩社員が何人もいます。
それを見て、決して彼らのようになりたくなかったわけではなくて、自分の未来が見えることそれ自体がつまらないと思ってしまったのです。
つまり、ひたすらに自分自身で道を切り開いていくことでしか満たされない。圧倒的にサラリーマンに向いていない性格だったようです。
人生はトレードオフ
人生はトレードオフであり、ある分かれ道でAの道を選んだらBの道へは進めません。
会社を続けるがAの道、辞めるがBの道。ここで私はBの道へと進み、地図のない見えない世界へと進むことに決めたのです。
それはなぜかというと、先ほどの自分の価値観の話とも繋がってくるのですが、私が「スリル愛好家」の性格であることに起因しています。
どうせやるならリスクを取ってチャレンジを。それ自体を楽しめれば会社で働くよりもずっとハッピーだと考えました。
チャレンジしたいことが見つかった
会社を辞めようと考えている時、次に何をするかを並行して考えていました。
私は、まず過去の自分を振り返るところから、自分が本当にやりたいことはなんなのかを考え直してみました。
そして、転職するでもなく、全くのど素人であったデザインの道へ進むことを決めたのです。
そこでデザイン会社に未経験で転職するのではなく、専門学校に通いしっかりと基礎を身につけることを選びました。
なぜなら、自分の今までの経験上、基礎をおろそかにして良かったことなど一度もなかったためです。
学校に通うことを決断した当時の記事。
https://yohack.com/opencampus/
今読んでみるとかなりの勢いで書き綴ってあります。我ながらだいぶ悩んでいたんだろうなというのが文章から窺い知れます。
会社を辞めてよかったこと
自由に時間が使える
会社を辞めることの一番のメリットは自分が好きなことに時間が使えることです。
1日8時間以上の拘束時間は0になり、文字通り全ての時間を自分自身でコントロールすることができます。
私は典型的な夜型タイプの人間であるため、定時に起床して朝早くに電車に乗る生活が本当に苦手でした。
しかし今は、夜遅くまで起きて作業をし、朝方に寝て昼頃に起床する生活でうまく回っています。
私のようにどうしても一般的な生活リズムを送ることができない方も多いはずです。そんな方は無理せずに自分のリズムで生活できる新たな方法を模索してみることも提案したいです。
個人的にすごく良いことだと感じているのが、学習の時間をかなり確保できることです。
目まぐるしく変化する世の中で、情報を常にアップデートし続けるのは結構大変です。
年々、1人に求められるスキルも増えていると感じますし、これは情報化が進めば進むほどツールが便利になるため当然のこと。
自分のキリのいいタイミングで仕事を切り上げて、残りは後に回すなど、融通が聞くのは精神的にも安定につながります。
全て自分の裁量次第
時間のみならず、仕事をする場所や使うスキルも全て自分の裁量次第です。
雑務的な仕事をあまりやりたくなければ減らせばいいし、クリエイティブなことに比重を置きたいのであれば増やせばいい。
自分の持っているスキルを使って、お金に変えることができれば徐々に世界がひらけていきます。
空いた時間に学び、学んだスキルでお金を稼ぐ。
会社に勤めていたときはなにかに追われるようにやっていたことですが、個人でやるとなると好きなスキルを伸ばせるのでその点がとても良いです。
学歴や社歴は信頼につながる
よく、大企業をやめた後に、「今まで会社の名前がどれだけ大きな存在だったかに気づいた。」という声を聞くことは少なくありません。
しかし、初めて出会う方に信頼してもらえるという点では大きなメリットになっていると実感しています。
もちろん、その会社で働いていたことで携われる仕事と、辞めてから獲得できる仕事には差が出てくるのは当然です。しかし、全く無名の会社で働いているよりはずっと信頼してもらえるように思います。それはつまり、そこまでの努力は決して無駄ではないということです。それは学歴も同じであり、誰も知らない企業や大学よりも、誰でも知っている方がメリットは多いはずです。
かなりシビアですが、人間は未知のものに不安を覚え、既知のものには安心する生き物なのです。
もちろん、入口のハードルが若干下がるというだけで、その先は実力の世界。良くも悪くも全て自分次第なのは忘れるべきではありません。
もっと気楽に考えればいい
自分自身もそうですが、みんな変に真面目すぎる気がしている昨今です。
会社員をやりたければやればいいし、辞めたければやめればいいのです。
自分の場合は、「まずは会社員以外の生き方を模索してみるしかなかった」というのが正直なところです。
しかし、それは今だけの感情かもしれません。
やっぱり会社員に戻りたいなと思ったら戻るでしょうし、そのために努力も必要になるでしょう。
確かに、働くことは大事です。しかし、働く時間が生活の大半を占めている以上、働くことが幸せではない生活は9割型不幸なものなのではないでしょうか。
このブログでは、自分が過去に経験した悩みやそれらにまつわるお金の話なども書いています。
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