MacBook Proの15インチを愛用しているのですが、そのケースを買わないとなと思いつつ1か月ほどが経過したある日、雑誌の付録にincaseのケースがついているという情報を掴みました。
書店に行ってみてみると、「13インチのPCも入る!」との文字が表紙に書いてあり、15インチは入らないのか…と肩を落としていたところ、なんと15インチのMBPも入ったという報告が上がっていたので、満を持して購入に至りました。
incaseというブランド
まず、incase(インケース)について。
Apple社が公認するアクセサリーブランドとして、認知を広げてきたブランドです。
incaseも「Appleの世界観に応えられるようデザインする」と公式ページに掲げるほど、その世界観や物作りを徹底している、まさにAppleユーザーのためのブランド。
じゃあ、そのAppleの世界観とはどんなものなのでしょうか。
せっかくなので現代のAppleの世界観が形成するに至った経緯を、プロダクトデザイン史をなぞりながら、ちょっと脱線して書いてみようと思います。
バウハウス⇨BRAUN⇨Apple
バウハウスをご存知でしょうか。
バウハウスとは、1919年に開校し1933年に閉校した、わずか13年間のみ存在したドイツのデザイン学校です。
この学校がデザイン界に与えた影響は計り知れず、現代の建築やプロダクトのほとんどがバウハウスの影響を受けていると言われています。
Appleのデザイナーとしてその名を轟かせたジョナサン・アイブ。
このジョナサンアイブは、敬愛するデザイナーとして髭剃りなどで有名なBRAUNのインダストリアルデザイナー、ディーター・ラムスを挙げているのですが、さらにそのディーター・ラムスが影響を受けたのがミース・ファン・デル・ローエという人物です。
ファン・デル・ローエはバウハウスの3代目の校長を務めた人物で、ル・コルビュジエ、フランク・ロイド・ライトと共に、近代建築の三大巨匠に数えられる巨匠。
ファンデルローエが残した言葉に「Less is more.」(より少ないことは、より豊かなこと)という有名な言葉があります。
デザインはシンプルさを追い求めるべきだ、という強いメッセージです。
そして、その後、ディーター・ラムスはこの言葉を受けて「Less, but better.」 (より少なく、ただしより良く)と言いました。
シンプルなだけではダメだと。それであってよりよくする。それがデザインである。
この流れを受けているのがジョナサン・アイブ。
彼はラムスのデザインを、バウハウスのデザインを参考にしているのです。
つまり、徹底的にシンプルさを追求する。
このバウハウス⇨BRAUN⇨Appleの流れにはその大きな芯が一本通っているのです。
レビュー
さて、incaseはこのバウハウスの世界観の実現を目指していることを確認したところで、今回のMonomaxの付録レビューに行きます。
外観
ファスナーなどはしっかりした作りですが、持ち手の部分は若干チープ。
これは1000円の雑誌付録という点から考えれば許容範囲でしょう。
incase独特の角に丸みのあるデザインも、もちろん反映されています。
ロゴは右上に暗めのブラックで入っています。
内側
写真の左側には大ポケット1、中ポケット3、メッシュポケット1。
右側にはPC収納が可能な大ポケット1。
内側はPORTERなどにもみられる鮮やかなオレンジ。
ミリタリーなどにもみられる、視認性が上がるカラーリングになっています。
MacBook Pro 15インチも入る
15インチでぴったり角まで収まるサイズ感。
むしろこのぴったり感は15インチの方が気持ちいいのではないでしょうか。
PCが動かないようにマジックテープのバンドがついているのも嬉しいポイントです。
収納ポケット
試しにいくつかのアイテムを収納してみました。
中ポケットはA5のノートサイズにぴったり。
ペンホルダーには、写真では1箇所に2本入れてありますが、太めのペン2本入れられます。
総評
強度的な部分と、クッション性がほとんどないという懸念点はありますが、バッグinバッグとして使うならばコスパ最高レベルの買い物になるのではないでしょうか。
細部をみると、縫製の甘さなどもみられますが、見た目もいいですし、収納部分も多数あるのでその欠点を補ってあまりある魅力があるかと思います。

書店やコンビニ、アマゾンでも手に入るので是非ともチェックしてみてください。
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